画像誘導下中心静脈穿刺法とポー卜留置

摘要

画像誘導下中心静脈（CV)穿刺法はインターべ ンショナルラジオロジー(IVR)の近年の発展とともに 考案され，1990年代より広く普及してきた。体表解 剖学的特徴を指標として穿刺するランドマーク法，い わゆる古典的CV穿刺法では，合併症率と失敗率 が10%以上と報告されており，熟練医にてもこの高 頻度に発現する有害事象を回避することはできない。 一方，ェコ—や静脈造影法を用いた画像誘導下CV 穿刺法によれば，5%程度に低減することができる。 IVRを専攻希望する医師にとっては最初に習得すベ き最も基本的な穿刺技術である。さらに医療安全管 理が叫ばれる昨今，個人ならびに組織全体の自衛が 要求されるという趨勢のなか,本法の使用が注目されている。