効率的な時間軸からの決定論的－確率論的周波数利用のモデル化

摘要

PU（Primary user）とSU（Secondary user）による周波数共用をより効率的に実現するには、PUによる周波数利用をSUが把握することが重要である．DC（Duty cycle）は、周波数利用の決定論的、確率論的振る舞いを表現するのに用いられた．たとえば、関連研究では平均DCにより決定論的振る舞いがモデル化された．この決定論的振る舞いは、ユーザの行動に強く反映されることがセルラーシステム等では確認されている．一方で、短期間で観測されるDC（O-DC：observed DC）は確率分布等を用いて確率論的にモデル化される．本論文では、決定論的、確率論的振る舞いを同時に表現可能なモデルの導出を行う．さらに、モデルパラメータ数を削減するために、回帰分析を用いる．2.4GHz帯（無線LAN）と830MHz帯（LTE：Long-Term Evolution uplink）における周波数利用観測実験により、本提案モデルの妥当性を示す．