ケーブルの技術動向：ケーブルの選定方法

摘要

ビル·工場内配線用として使用している高圧·低圧用の電線·ケーブルは，多種多様である。 まずケーブルを選定する際にはケーブル品種を決定するに当たって使用温度，布設条件，環境を十分に考慮する必要がある。 被覆材料は主にゴム·プラスチック系材料であるが，移動用ケーブルなどでは可とう性を考慮したEPゴムなどのゴム材料ケーブルを使用し，固定用ケーブルでは架橋ポリエチレンやポリ塩化ビニルなどのプラスチック材料が使用されている。 次に各ケーブルの絶縁体材料は許容温度が異なり，布設方式も気中暗渠布設，直接埋設布設，管路布設，トンネル·洞道布設などがあるので使用条件に見合った負荷電流を満足する導体サイズの選定が必要となる。 一般にはJISなどで規格化されている電線·ケーブルを採用する場合が多いが，その他要因もふまえ，ケーブル品種の選定方法，ケーブルの導体サイズの選定方法について解説する。