電源セキュリティーシステム紹介

摘要

多くの需要家では、落雷や商用側事故等による瞬時電圧低下（瞬低）や瞬時停電があっても重要負荷設備は停止させずに運転を継続したいという要求がある。 従来の対策は、例えば、雷雲接近情報で事前に電力系統から重要負荷設備を切り離し自家発電だけで重要負荷設備へ電力供給する「切離し運用」が多い。 しかし、この方法は、需要家運用面での不便さは否めず、自家発電コストメリットも活かせないという悩みがあった。 その対策として「高速解列装置（遮断装置）」による事故時の連系点高速分離が注目されている。 この装置を採用することにより、事故系統（買電）と自家発系統を高速分離し、事故被害を重要負荷や自家発電設備へ波及させないことが可能となる（図1参照）。