各社太陽電池の加速試験結果·信頼性認証

摘要

我が国に於ける太陽光発電システムの設置は，FIT補助事業に後押しされ，2012年7月の固定買取り制度の開始から2014年3月までに65.7GWの発電設備が認定され，うちメガソーラー（1MW以上）は37.5GWである．このような多数のシステム設置に伴い，設計通りに発電しないシステムが建設される懸念がある。実際に大型システムに設置されたモジュールに於いて，出力不足，割れ，ホットスポット，端子ボックスのトラブルの事例が報告されている．現在，国内をはじめモジュールの性能，安全性に関する試験規格はJIS C 8990（IEC61215），JIS C 8991（IEC61646），JIS C 8992-1，2（IEC61730-1，2）が適用されているが，これら規格は20～25年の長期信頼性確保を想定したものではなく，高信頼性，長寿命に対応した規格，試験方法の開発が必要になっている。このような中，長期の信頼性を担保しうる実フィールドと整合性のある長期信頼性規格と，その試験方法の開発が求められている．JET における長期信頼性試験への取り組みについて紹介する．