レーザスポレーション法を用いた表面改質層の界面特性の評価法

摘要

表面改質層界面の密着力の評価法の一つとしてレーザスポレーション法を紹介した．この方法は超音波の力を利用した界面おける引張強度やせh断強度を評価できる可能性を持っている．本手法は非接触での計測が可能であることから従来の引張試験やスクラッチ試験と比較して簡便である．しかし，密着力の大きな界面の強度は評価できないうえ，はく離の発生の判断を断面観察によって行っていることなど解決するべき問題も多い．しかし，4節で紹介したように破壊じh性も評価できる可能性も有しているうえ，同じ場所に繰り返し照射することで界面の疲労強度の評価など従来評価が行われていない特性についても評価できる可能性を持っている方法である．