日本ボンド磁性材料協会、2015年の日本国内及び日系海外のボンド磁石生産推定

摘要

日本ボンド磁性材料協会は、2015年の国内と海外の日系企業のボンド磁石生産見通しをまとめた。それによると、15年の日本国内におけるボンド磁石の生産は、上期は好調だったものの、下期は中国景気の減速などの影響がみられた。フェライト系ではフレキシブルボンド磁石が前年比横ばい、リジッドボンド磁石は前年比減、希土類系ボンド磁石では異方性材料や車載用途の進展などから増加した。これらから国内生産の合計は2014年の1万1970トンから1万1370トンへやや減少したとみられる。日系メーカーの海外生産については国内と同じように車載用途の伸張がみられるものの、中国国内景気の鈍化や希土類需要減なども相まって微減と推定した。