大分太平洋鉱業株式会社,日鉄鉱業株式会社新津久見鉱山

摘要

当鉱山は，大分市の南東約30kmの大分県津久見市にあり，JR九州津久見駅より約2km（車で約5分），東九州自動車道津久見ICより約1km（車で約3分）の位置にある。津久見地区の石灰石採掘は，約150年前に米庄（水晶山）で農業用の石灰（いしぼい）を焼いたのが始まりといわれている。大正6年に桜セメントが工場設置後，浅野セメント（現大分太平洋鉱業），小野田セメント（現大分太平洋鉱業），日鉄鉱業，大分鉱業，戸高鉱業が相次いで採掘を始めた。以来水晶地区を中心に採掘が続けられてきた。水晶地区（水晶山の元標高258mL）の石灰石は－100mまで確認されているが，海面下になるため可採鉱量が少なく，平成13年に140年間に亘る採掘を終了し現在は採掘跡の埋め戻しが行われている。