λ/4先端開放スタブ装荷形V帯サブハーモニック注入同期VCO MMIC

摘要

その一方で同期可能な周波数範囲（同期幅）が狭い問題があったため，注入同期VCOを構成する能動素子のソース端子に注入周波数で1/4波長（λ/4）の電気長をもつ先端開放スタブを備えた構成を提案し，同期幅の拡大を図った。GaAs-pHEMTプロセスを用いてV帯でのλ/4先端開放スタブ装荷形サブハーモニック注入同期VCO MMIC （Monolithic Microwave Integrated Circuit）の試作を行い，位相雑音と同期幅を評価した結果，発振周波数41.2GHz，1MHz離調における位相雑音-106dBc/Hz以下，同期幅800MHzと良好な特性が得られ，A/4先端開放スタブの装荷によって同期幅が14倍に拡大することを確認した。