シリコンオイルによる水平チャネル内気泡流の摩擦抵抗特性（第2報 壁面せh断応力の時間変動解析）

摘要

有限な体積を持っ気泡が流れにもたらす影響は有限な検査体積で議論されるべきであり、体積の情報を持たない鉛直方向分布による整理では気泡の影響の全てをとらえているとは言い難い。そこで、従来行われてきた計測結果の解析手法を見直し、乱流せh断応力の連続波形からその特徴を再考する。これまで気泡が混入されたときのせh断応力の時間変動解析は、Muraiらによる膜状気泡を対象とした成果があるのみである［7］。そこで本報では、水平チャネル内の分散気泡流を対象として、せh断応力計による直接計測で得られた時系列変動を解析し、摩擦抵抗低減時における特徴を抽出することを目的とした。