高含水比盛土材を用いたため他の盛土施工について-磯部金浦他の施工事例－

摘要

兵庫県には，全国一多い約4万4千のため池が存在する。 しかし，そぁほとhどは瀬戸内海に面した播磨地域，阪神地域，淡路地域に存在し，逆に日本海側の但馬地域は降雨日数が比較的多く，農業用水の約9割が河川取水によるものである。 磯部金浦池は，県内でもため池の少ない但馬地域の新設ため池であり，図－1に示すとおり，京都府に接する朝来郡山東町に築造された。 本ため池は，農業用水め確保だけではなく，うるおいとやすらぎの空間の創出も担っており，交流の拠点として期待されている。 築堤用土は，討画堤体右岸に近接した山から速水性の高いコア用土を得ることができたが，自然含水比が高く，設討当初から課題であった。 本報告では，限られた施工ヤードと工期の中，コスト縮減を意識し，この高含水比盛土材を使用したため池の盛土施工事例を紹介する。