コンテナ苗及びセラミック苗を用いた 造林方法の比較: 造林コス卜削減の可能性の検証

摘要

当事務所の管内には伐期齢を迎えた人工林が多ぐ 将来は主伐と再造林の大幅な増加が見込まれるところ ですが，依然として厳しい木材価格の低迷や伐採方法 の制約といつた諸事情を考え合わせますと，今後は植 え付けから伐採までの卜一タルコス卜をいかに削減し ていくかということが新たな課題であると認識してい ます。ここでは，「卜一タル」という視点が新しいの です。—方，林業の初期投資である育林費用の半分を占め ているのが植え付けや下刈りに係る経費ですが，その 大半は労務費です。従って，そのコス卜の大幅な削減 の鍵を握るのは，ひとえに「造林作業の省力化」とい うことになります。