微量要素欠乏土壌の現状と対策事例

摘要

エーザイ生科研では1959年から全国の各産地で生育に問題を抱えた農家圃場について土壌分析診断（微量要素を含む）を開始し、これまでに蓄積したデータを基に施肥設計や栽培技術支援を行ってきた。 土壌診断を開始した当時は生産性向上を目指した多量要素重視の施肥が行われており、本来は銅や亜鉛などの微量要素が作物体の必須元素でありながら、土壌からの微量要素補給が実施されることは稀であった。