台湾縦断記

摘要

前号では台北から高雄の青果市場までの概要を説明したが，本号では，その続きを書くことにした。三大都市の一般事情にも触れてみることにした。場所は台湾高雄市中正二路26号。 本種苗公司は東南アジアの6カ国及び中国本土等に広く野菜の種子の販売と栽培技術指導を行っている会社で，日本でも一部の野菜の種子を導入使用している。当公司の現会長は，42年前台湾政府の留学生（当時，台湾農試園芸分場長）として筆者の勤務していた当時の農林省園芸試験場そ菜部の研究室に留学し，帰国後に退官，種苗会社を設立し大成功した人で，現在は従業員を400名も使用し，中には技術者として，日本や米国の大学を卒業した人もいる。 研究農場は勿論，研究室も持って，新品種も次々に開発，海外にも輸出している日本でも有名な会社である。