農業集落排水処理水の低圧紫外線消毒装置「アイドレインピュア」

摘要

近年，世界的に環境問題に対する関心が高まる中,水環境分野では急速な下水道の普及と共に処理施設が増加している。 しかし，排水の消毒には，主に塩素が使用されるため，放流水には残留した塩素や有機塩素化合物（トリハロメタン等）が残る。 そのため，河川に流された処理水，特に水産水域等の生態系へ悪影響を引き起こす原因となることが問題となっている。 また，二次処理水の場内用水利用や，修景用水としての再利用に対する関心も高まってきている。 このような背景の中で，岩崎電気㈱は，光の総合メーカーとして培った光応用技術、紫外線放射技術を通して，従来の塩素消毒に代わる環境に害のない消毒技術として，紫外線消毒技術を開発した。 製品の1つ，農業集落排水処理水の低圧紫外線消毒装置「アイドレインピュア」は昨年11月29日～12月1日に幕張メッセで開催された「農林水産環境展2000」に出展，関係者の関心を呼hだ。 以下，その開発の経緯，装置の特長などを紹介する。