平成22年度農研機構シンポジウム「消費拡大に向けた 花きの新品種開発と今の展開方向」の概要紹介

摘要

平成22年10月19日-20日に，茨城県つくば巿 のつくば国際会議場（ェポカルつくば）において， 平成22年度農研機構シンポジウム「消費拡大に向 けた花きの新品種開発と今後の展開方向」（花き研 究所主催）を開催した.シンポジウムには，都道府 県の花き研究.普及関係者，民間や大学関係者,よど， 合計で240名という多数の参加者があり，大変盛況 であった（写真1). 我が国の花き産出額（花木類，芝等を含む）は平 成20年には4, 012億円であり，-我が国の農業で重 要な役割を果たしている.花き生産は単位面積当た りの収益性が高く ，地域の活性化を支える産業とし ても重要である.我が国における花きの品質や高度 な栽培技術，育種技術は，国際的にも高く評価され ている.しカゝし，近年では国内の花き需要が伸びな い中で安価な輸入花きの増大により国内生産が圧 迫され，花き産出額は平成10年頃をピークに頭打 ちとなり，以後緩やかな減少傾向が続いている.