外来植物侵入の環境影響と対策－穀類輸入等に伴う意図しない導入への対応も課題－

摘要

平成17年1月28日，本会と農林水産奨励会との共催により，農業環境技術研究所生物環境安全部、植生研究グループ長の小川恭男氏を講師に迎えて，「農業懇話会」を開催しました。 本文はその概要を取りまとめたものです。 国境を越えて導入、侵入する植物を外来植物と言います。今日は外来植物の環境影響と対策について，大きく3つの側面からお話をいたします。 1つ目は，人間が目的を持って運hでくる「外来植物の意図的な導入」に伴う影響です。 緑化の現場や景観管理の現場では，今でも数多くの外来植物を沢山導入し使っています。観賞用植物でも結構行われています。 そのようにして意図的に導入された植物が，生態系あるいは耕地に蔓延してくる懸念があります。そのような懸念をどのように払拭していくか。 具体的には，輸入をどのように規制するかという考え方についてお話ししたいと思います。