ファイバーグラス外固定単独による牛の四肢骨折治療の可能性

摘要

年の四肢骨折6例に対して，外国定単独による治療を試みた。 症例は，6～34ヶ月齢，体重200～600kgの乳牛で中手骨3例，脛骨1例，槙尺骨2例であった。 外国定材料としてファイバーグラス製キャスティングテープを使用し，体重600kgの症例では，塩化ビニール管で補強した。 全例とも骨折部位の癒合治癒がみられたが，1例は破損した外国定遠位部が蹄球部に刺人し，後に脱蹄となり廃用となった。治癒した症例は，繁殖障害で淘汰された1例を除いて経済的にも治療価値が認められた。 以上のことから，体重の重い年および脛骨，模尺骨の骨折についても，外国定単独による治療法で多くの症例を治癒に導ける可能性が示唆された。