落葉果樹

摘要

発芽から開花期頃までのキウイフルーツの生 育は根に蓄積した前年の貯蔵養分で賄われてい ます。貯蔵養分の多くは根にデンプンの形で蓄積 しています。図1は根のデンプン濃度を季節ごと に調査した結果ですが、デンプン濃度は落葉直前 (10?11月）に最も高まり、その後は、開花期頃 までに徐々に減少し、開花期以降（6月）は、新し い葉での光合成が盛hになり再び貯蔵養分が根に 蓄えられるといろサイクルを繰り返します。冬季 から春季にかけてのデンプン濃度の減少は、新生 器官（新稍、新根、花）の形成と生長に貯蔵養分で あるデンプンが使われていることを示しており、 貯蔵養分の多少が春先の生育の良し悪しに影響し ます。貯蔵養分（貯金）を無駄なく使ろためには、 なるベく早めに不要な新梢や蕾を除去し、必要な 新梢、花の充実を促すことが重要になります。