虫害防除

摘要

カイガラムシ類の防除は適期の薬剤散布が重要となります。ヤノネカイガラムシの本年度の幼虫初発日は平年よりやや早くなっています（表1）。防除適期は初発日から30～35日後と考えられるため、南予では6月上旬、中予、東予では6月中旬頃となります。また、フジコナカイガラムシ、ナシマルカイガラムシ、アカマルカイガラムシの発生が多い園が地域によってありますが、それらのカイガラムシ類はその地域のヤノネカイガラムシの防除適期よりも1旬程度遅い時期が防除適期と考えられます。薬剤は下表の薬剤が有効ですが、長期間の連用により感受性の低下が疑われる事例がみられるため、同一薬剤の連用は避けて下さい。また、カイガラムシ類の中には薬剤のかかりにくい葉裏や幹などにも多く寄生している種があるため、散布は樹幹内部まで丁寧に行って下さい。