カンキツグリーニング病激発地における無病苗定植と浸透性薬剤施用によるキングマンダリン栽培年数及び収量の増加

摘要

ベトナム南部メコンデルタでは、高収益のキングマンダリンへのカンキツグリーニング病（以下CG）対策として、公的農業機関による無病が証明された苗（無病苗）の定植を行い、その後、本病害媒介虫ミカンキジラミに対する浸透性薬剤の施用を推奨している。 しかし、このような栽培法による増収及び所得増加効果に関する実証的研究はまだなされていない。 本研究は、同地域の農家に聞き取り調査を行い、無病苗の定植、浸透性薬剤の施用によるキングマンダリン栽培の改善効果を分析した。この結果より、CGに対する最も現実的対応を見出すことを試みた。