戦略は高級化路線にあり

摘要

実りの秋も過ぎ，鍋が恋しい季節となった。 鍋料理に欠かせないのが豆腐だが，この豆腐，夏は夏で冷や奴として重宝がられ，日常的には味噌汁の主役的具材として君臨し，日本人の食生活に確乎たる地歩を占めている。 ところが，「こだわり」「手作り」「京風」といったキャッチコピーでくるまれてはいるものの，ナショナルブランドもない，至って地味なキャラクターである。 そしてその業界も地味かつ斜陽産業化しているとのことである。