方hされ生物クラブ　9佐賀県立伊万里高等学校ー伊万里湾のカブトガニー

摘要

カブトガニ（口絵5頁のa参照）は，約3億年前からほとhど姿を変えずに生息しており，生きた化石といわれている．現在，世界に2属4種（カブトガニTachypleus tridentatus，ミナミカブトガニT. gigas，マルオカブトガニT. rotundicauda，アメリカカブトガニLimulus polyphemus）が確認されているが，いずれの地域でも生息状況は楽観できるものではなく，その保護が叫ばれている．日本にはカブトガこ1種が生息しているが，度重なる護岸工事や水の汚染などの自然破壊により，急速にその数を減らしている．カブトガニ博物館を有する岡山県笠岡市では産卵に来る姿がほとhど見られなくなり，現在，産卵が確実に報告されているのは，山口県，福岡県北九州市の曽根，大分県の杵築，そして私たちの住む　 ここ伊万里の4カ所である．