内需は8.5万t,2.7％増と3年ぶりの増加輸出は中国，韓国などアジア向けを中心に好調続く

摘要

酸化チタンの1～6月需給は，日本酸化チタン工業会統計によると，生産は13.2万t，前年同期比6.9％増となった。 生産が前年を上回るのは3年ぶりのことである。 一方，国内メーカーの出荷は約13万t，同比5.5％増加した。 このうち輸出は中国，韓国などアジア向けを中心に4.4万t，同比11.3％増と前年に続いて好調を維持したはか，内需が8.5万t，同比2.7％増と，これまた2000年以来3年ぶりの増加に転じている。 国内メーカー（石原産業，テイカ，堺化学工業など6社）は輸出向けについては需要が堅調だということもあり2002年4月以降，段階的に値上げを実施しているが，国内向けについても需要がようやく上昇基調にあることから4月に3年半ぶりに値上げ（6～7％）を実施した。 なお，1～6月の輸入（通関実績）は3.2万t，前年同期比11.6％増加した。 輸入品の一部は今年から値上げが実施されている。