銀塩写真感光材料の可能性を拡げるためのハロゲン化銀粒子の形成と挙動に関する研究

摘要

大関勝久氏は長年にわたりハロゲン化銀（AgX）乳剤の研究に携わる中で写真感光材料（感材）の流れを的確に把握し，新たな可能性を探求してきた．まずカラーフィルムを支える平板AgX粒子の形成と挙動の研究に取り組み，双晶平板粒子の特異なイオン伝導とバンド構造の解明，潜像中心の現像活性やかぶり形成を包含した感光度の評価，粒子形成過程の機構の解明などで顕著な成果を上げた．