高強力鋼に適用する冷間ネット·シェイプ成形技術の開発

摘要

いま産業界ではグリーン材料の使用が増えつつある。 グリーン材料を使えば製造コストや有害汚染物質を減らすことができる。 この論文では、メタル成形の観点から成形後の熱処理を省略してクリーン·プロダクションを実現しようとする著者らの取組みを紹介する。 自動車部品に鍛造用マイクロ·アロイド鋼（鍛造用非調質鋼）を使用すれば、焼入れ焼戻しを含む後（あと）熱処理プロセスを省略できる。 この鋼における主要強化メカニズムはメタル成形時の加工硬化である。 従って、この高強度·低伸び材料に対して、ネット·シェイプ成形技術を開発することは重要である。 本宅ではマイクロ·アロイド綱を用いて自動車部品のボールセスタッドを製造するための冷間成形技術の研究を行った。 活用した技術はフォーマーを用いての冷間鍛造技術とクロス·ウェッジ·圧延機を用いての逐次成形法技術である。 各工程での適正な主要項目を調査するために数値解析と実験手法を用いた。