二成分系イオン液体|水界面におけるイオン液体構成カチオンの表面過剰量のイオン液体組成依存性

摘要

二成分系イオン液体（IL）はその利用が期待されている一方、その熱力学的データはほとhど報告例がない［1，2］。 以前我々はアニオンが同種でカチオンの異なる二種の疎水性IL、1-octyl-3-methylimidazoliumbis（trifluoromethylsulfbnyl）imide（［C8mim~+]［C1C1N~-l）とtetrahexyl-ammonium bis（trifluoromethylsulfbnyl）imide（［THA~-［C1C1N~-l）からなる二成分系ILにおいて、IL中でのそれぞれのカチオンの活量を求め、バルクにおけるイオンの挙動について考察を行った［3］。 今回はIL|水（W）界面に注目し、各組成でのIL相におけるカチオンの表面過剰量について算出した。