顔表情運動解析システムFEMAS- 1の使用経験:顔面麻痔評価における信頼性と有用性

摘要

顔の表情は、顔面神経支配で多くの表情筋が連動することによってなされ、健常な場合、左右対称となる。 感染症や外傷などに起因する顔面麻痔では神経筋システムが障害を受けて、その表情は左右非対潮ことなる。 従来、顔面神経麻痔の機能評価には雁患者の正面顔表情を医師が直視して表情の歪みから麻痔度を点数化する柳原40点法、House-Brackmann法、Fisch法などの主観的評価法1] [2] [3]が使われている。 これら主観的な麻頻度点数化法に対して、検査者が変わっても、また熟練者でなくても経時的に同一基準で評価できる客観的定量化法の導入が必要となっている。