JSR、4－9月期営業益200億円の大幅増~回復レベルは8割

摘要

JSRの2010年4－9月期連結営業利益は200億円となった。2009年上期がリーマンショック直後で収益が大幅に落ち込hだため前年同期比で6倍となったが、通常レベルだった2008年上期と比べると82％程度と、十分な回復には至らなかった。経常利益は7倍弱の215億円、売上高は19．1％増の1，703億円だった。セグメント別では、合成ゴムや熱可塑性エラストマー、ラテックス、ABS樹脂など石化系3事業合計の営業損益が79億円の黒字（前年同期は53億円の赤字）となった。前年同期は変動費の受払差や原料価格高騰に伴う製品値上げのタイムラグなどの要因が影響したが、今期はそれら要因が解消された上、主要需要分野の自動車·タイヤ生産が回復したことで合成ゴムを中心とした数量増が収益に寄与した。