インドの塩ビ樹脂市場、東アジア玉輸入増大でアジア需給タイト化-濯漑用塩ビパイプ向け需要が急拡大／輸入価格1，000＄へ高騰-

摘要

インドの塩化ビニル樹脂（PVC）市場が急拡大している。潅漑用に塩ビ製のパイプ向け需要が急増しているためで，2016年にはPVCの輸入量が国産量を上回ったらしい。これ に伴ってアジアのPVC需給バランスが引き締まり、輸出価格も高騰、日本の塩ビ業界が 5期ぶりに黒字を見込めるなど、好循環に入った。アジアで最もPVCが不足している国 で大幅な需要増が続くことにより需給がタイト化、これまで儲からない汎用樹脂の代表だったPVCが復権できるのかどうか、構造変化が期待されている。