三菱レイヨン、大竹で炭素繊維1，200t増の3，900t体制～17／3Q稼働

摘要

三菱レイヨンは、大竹事業所（広島県大竹市）において、ラージトウ（LT）タイプのPAN（ポリアクリロニトリル）系炭素繊維製造設備（1系列）を能力増強すると発表した。投資額は十数億円規模で、2017年度第2四半期（7～9月）の稼働開始を予定している。生産能力は現在の年産2，700トンから3，900トンに拡大し、単独製造ラインとして世界最大規模となる。今回発表した増強完了後、100％子会社Mitsubishi Rayon Carbon Fiber and Composites （米国カリフォルニア州アーバイン市）が同州サクラメント工場で進めているレギュラートウ（RT）タイプのPAN系炭素繊維工場の能力増強と合わせ、2017年に同社の炭素繊維生産能力は1万100トンから1万3，300トンとなる。