2004年のセンター／誘導品別プロピレン需給、大手2社が消費増－大口需要家の三井化学が消費10万t増／FCC系C3が6％増－

摘要

2004年の国内プロピレン需要動向は、アジアの需給タイト化を反映して輸出量が3万トン以上増加したが、内需が14万トン近く拡大したため、出超量は2万トン強しか増えなかった。 小社調べによると、日本最大のプロピレンユーザーである三井化学が消費量を10万トン近く増大させ、住友化学も7万トン以上の消費増となったことが後押しした。 NCC（ナフサ分解炉）から得られたプロピレンは2％増にとどまり得率が前年よりやや低下したのに対し、リファイナリーから回収されたFCC（流動接触分解）プロピレンの量は6％増と、業界の需要増に対応できたようだ。