合成ゴム、2014年はタイヤ需要不振で国内生産が前年割れの可能性－S-SBRとEPDMは新増設により供給過剰の懸念も－

摘要

合成ゴム需要は7～8割がタイヤなどの自動車用途に向けられているため、自動車および自動車タイヤ需要に大きく左右される。消費増税の反動減により自動車タイヤ需要が落ち込む影響で、2014年における国内合成ゴム需要も前年割れとなる見込みの一方で、海外でのタイヤ需要は堅調に推移する目算が高い。これにより、S－SBR（溶液重合スチレン·ブタジエンゴム）やEPDM（エチレン·プロピレンゴム）などの需要も増加するが、多数の新増設計画の進行により、一時的な供給過剰になる懸念がある。