総合化学大手5社、4－12月期石油化学系部門は多くが減益一全社が適期業績予想を下方修正／秋以降の需要低迷が影響－

摘要

総合化学大手5社（三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学、旭化成、東ソー）の2011年4－12月期連結業績のうち、オレフィン事業を含む石油化学系部門（各社で呼称や構成が異なる）は、ほとhどが増収減益となった。ナフサ高騰に伴う価格是正により売り上げが増加したものの、震災の影響や、秋以降に特に顕著となった需要減退などが収益を押し下げた。今後、国内は復興需要の本格化が見込めるものの、欧州の債務危機やイラン原油の禁輸制裁など懸念要素も多く、需要低迷は長期化しそうだ。