根源

摘要

どのような担当大臣を置こうが少子化のトレンドは止められまい。新聞に戦後生まれが1億人を超えたとあったから、親から子まで、あるいは祖父母まで戦後民主主義が染みついている。 「生めや殖やせよ」の時代があったことすら知らない。欧米の民主主義は自国の封建制との長い衝突を経て成長したが、他国との戦争に敗れてもたらされた我国の場合、少々消化不良のところもある。自由がもたらすべき個人の自立した思想や規範の確立は薄れ、勝手気まま、対象化能力の低下、事無かれにすり替わり、経済的な発展は頼金·名声主義に輪をかけた。