MgO·Cr_2O_3相、FeO·Cr_2O_3相から水へのクロム溶出挙動

摘要

Cr~(6+)イオンは接触性皮膚炎や肺がh、副鼻腔がhなど人体に有害な疾病の原因となるため、環境への溶出は避けなければならない。 本研究では、ステンレス鋼スラグ中のクロムを固定。 無害化させる方法を検討するために、Cr含有結晶相から水中へのCr溶出挙動を調査し、その溶出制御法の考察を行った。水溶液中のCr~（3+）イオンが、水中溶存酸素によってCr~（6+）イオンに酸化されるのかどうかを調査するため、約1mg/lの3価クロムイオンを含む500mlの水溶液に、酸素ガス、空気、アルゴンガスをバブリングさせ、pHや共存イオンの条件を変化させて、水溶液中Cr~（3+）、Cr~（6+）濃度の経時変化を測定した。