微粒子群の液中落下挙動に及ぼす回転円筒および傾斜板の影響

摘要

微粒子群が円筒によって誘起される流れに巻き込まれるまでの時間tenと円筒の回転速度。 Nの関係についてFig.3に示す。 低密度粒子A（ρp=1.04g/cm~3、とd_p=12μm）の場合、全条件において微粒子群の巻き込みが観察された。 高密度粒子B（ρp=3.97g/cm~3、d_p＝0.5μm）の場合、L=100mm、N=10rpm以下の条件では、微粒子群の巻き込みは観察されず、微粒子群はほぼ鉛直下向きに落下していった。 その他の条件では巻き込みが観察され、Lが等しい場合においては微粒子Aよりも短時間に巻き込まれることが分かった。 これは、高密度粒子Bの方が落下速度が大きく、粒径が小さいため円筒によって誘起される流れに対する追従性が良いためと考えられる。L=Ommにおいては粒子密度に関わらず、微粒子群は浴内に供給された瞬間円筒によって誘起される流れに巻き込まれていった。 傾斜板を設置した場合、傾斜角度が小さいとき微粒子群は傾斜板に沿って落下した。 しかし、傾斜角度の大きい場合においては傾斜板の影響をあまり受けず、ほぼ鉛直下向きに落下していった。