高Al含有Ni基合金中のMg濃度に及ばすスラグ組成の影響

摘要

Ni基合金の熱間加工性を向上させるために、Sの固着を目的にしたMgの添加が有効であることが知られている。しかし、過剰なMgの添加は、逆にNi_2Mgなどの低融点化合物を形成し、熱間加工性を悪化させる。 従来の研究では、Fe－42mass％Ni合金あるいはREM添加高A且含有ステンレス鋼にて、スラグからのMgOの還元挙動が報告されている。Ni基合金ではγプライム相の析出を目的に、3mass％程度のAlを含有させることがある。 そこで、溶融NiにおけるスラグからのMg還元挙動を実験室的に特定し、実操業への指針を得たので報告する。