骨粗鬆症関連遺伝子　概論:骨粗鬆症の遺伝子研究

摘要

骨粗鬆症は骨強度の低下によって骨折リスクが高まっている状態であり,骨強度の低下は多数の因子によって規定されるため,骨粗鬆症は多因子疾患と考えられる.多因子には環境要因と遺伝的要因が相互に関係しているが,骨粗鬆症になりやすい体質,特に遺伝的体質について述べる.骨の粗鬆化の程度には個人差が大きいことが知られており,運動歴,カルシウム摂取量やエネルギー摂取量などの生酒習慣とともに,遺伝的要因も骨粗鬆症の発症に関与するとの報告から,最近遺伝子解析を用いた遺伝的要因に関する研究が進hだ.