化粧品の国際法規制の現状とハーモナイゼーションの課題

摘要

法規は各国，各地域の文化·歴史·国民性などに基づき，独自性のあるものがそれぞれ施行されている。 しかしその各国規制の違いが国際的に自由な商品流通を妨げていることがしばしば見受けられる。 化粧品も例外ではない。 化粧品法規のハーモナイゼーションについては，日米欧工業会の国際会議が1985年から，また日米欧にカナダを加えた規制当局レベルの国際会議（CHIC：Cosmetic Harmonization and International Cooperation）も2000年から行われている。 従来からその独自性が指摘されてきた日本の化粧品規制システムは，2001年と2005年から施行された制度改正により大きく方向転換し，欧米並みになった。