プロポフォールとケタミンによる全静脈麻酔の肝腎機能に与える 影響：フェンタニルまたはレミフェンタニルを併用した場合の比較

摘要

プロボフォール.ケタミンにフェンタニル(PFK)またはレミフェンタニル（PRK)を用いた 全静脈麻酔の麻酔後肝腎機能障害を，食道切除術 患者を対象に検討した。PRK群で手術時間が長く 出血.輸血が多かった。プロボフォールとケタミ ンの使用量に有意差はなかった。肝腎機能検査値 は，麻酔前·後と麻酔法との交互作用はなく，増 加率も両群で有意差はなかった。PFKと比較し， PRKでは手術侵襲が大きかったにもかかわらず 麻酔後肝腎機能障害の程度は同等であった。