大洋塩ビ、PVC値上げ、今週中の決着目指す内需回復の兆し、事業存続をかけ採算改善急ぐ

摘要

大洋塩ビはPVCの今年一次値上げ（「キロ十八円」）交渉が最終局面に入っており、今週中の決着に向け大詰めの段階にあるようだ。同社は原油·ナフサをはじめとした原燃料高に対応し、昨年八月に値上げを実施。しかし、その後、ナフサ、EDC（二塩化エチレン）、VCM　（塩ビモノマー）など各種原料価格が想定以上に上昇したため、採算性は非常に厳しい状況が続いており、コスト上昇に対応した新価格体系に早期移行しなければ事業存続も危ぶまれる。