帝人、PC樹脂、シンガポール拠点の構改推進今月中に二系列目の設備停止、最適運転体制へ

摘要

帝人は、PC（ポリカーボネート）樹脂事業の環境変化に対応した構造改革の一環として、今年五月中にもシンガポール拠点の一系列を停止し、最適生産体制を構築すると同時に、高機能、高付加価値化へのシフトを一段と加速させる方針だ。PC樹脂業界では、中国やサウジアラビアなどで新増設プラントが相次ぎ立ち上がり、需要成長を上回る勢いで供給能力が拡大。この三年間強は世界的に需給バランスが緩和した状態が続き、需給キャップが解消されるにはまだ時間を要するとの見方が強く、環境変化に対応した最適生産体制をいかに構築していくかが、業界全体の重要テーマの一つとなっている。