モデル材料と金属材料を用いた平面ひずみ据込み加工実験：金属成形加工実験シミュレーション用モデル材料の開発 第2報

摘要

本研究では，成形品の外形変化と内部変形状態（塑性流れ）の計測が容易な平面ひずみ据込み加工を適用例に選び，開発したモデル材料を用いて金属材料の成形加工実験シミュレーションを実施する際の適用手順を明らかにした．また，逐次変形実験と格子線解析法による変形過程の解析で得た成形品の外形変化と内部相当ひずみ分布について，実金属の結果とモデル材料の結果を相互に比較し，類似性について検討を加えた．なお，実験に用いた金属材料は，室温付近で加工硬化型のフローカーブを示すアルミニウム（A1050）と熱間加工温度域で加工軟化型フローカーブを呈するマグネシウム合金（AZ31B）である．