プレス加工を高度化するショットピーニング(4)ピーニング加工法①～ショットピーニング

摘要

ショットピーニングにおいて、一般的に広く利用されている加工ではショットと呼ばれる金属や非金属の球形粒子の衝突によって材料表面を大きく塑性変形させてピーニング効果を得ることを第1～3回で述べた。本稿と次回で、ショットを衝突させる加工法の種類とその原理およびそれらの加工装置の構成や関連装置について述べる。また、ショットを使用せずにピーニング効果が得られるショットレスピーニングについて、一部、実用化されている加工法の種類や特徴などについて解説する。そして、塑性加工の高精度化、コスト低減に伴って金型（プレス金型、鍛造金型、ダイキャスト金型など）の長寿命化を図るショットピーニング加工法の事例を紹介する。