プラスチックの化学原燃料化に関する研究動向

摘要

日常品から最先端機器に至るまで，プラスチックは欠かすことのできない素材の1つであり，その多くが化石資源を原料に製造されている。現在，国内で製造·流通しているプラスチックは150種類以上，プラスチック添加剤だけでも200種類以上あり，その組み合わせは多岐にわたる。したがって，すべての廃プラスチックに共通する最適なリサイクル手法は確立されておらず，廃プラスチック組成や目的に合ったリサイクル手法（材料リサイクル，フィードストックリサイクル，エネルギー回収）を選択することになる。