新仕切導入後のSS店頭市況の行方どうなる夏場需要期の原油高騰の影響

摘要

7月は、夏場のドライブシーズンが本格化してガソリン需要増の期待が集まる。しかし、今年は、W増税後からSS店頭価格のレギュラー160円／l台の高値基調が続く。石油情報センターの6月23日時点の石油製品調査結果では、レギュラーの店頭価格は167．4円／lと前週の167．0円／lから0．4円値上がりし、9週連続で上昇した。ガソリン価格上昇の背景には、ウクライナ情勢の混迷や最近のイラク情勢の緊迫化による原油価格上昇によるCIF価格の上昇がある。昨年度のこの時期は、アべノミクスの副作用である円安基調が輸入原油の上昇を招いたが、レギュラー160円／l台ではなかった。一方、2014年度において、石油販売業全体では、石油製品のW増税とエネルギー供給構造高度化法への対応期限が同時期になり、精製元売各社の製油所の稼働率が下がって3月に仮需が発生。