東燃は税効果の解消で最終減益:収益環境は悪化、在庫評価益で営業利益増

摘要

東燃ゼネラル石油の2013年12月期連結決算（2013年1月1日～12月31日）は増収したものの、最終利益が減益となった。前期に計上したバッテリーセパレーターフイルム合弁事業解消に伴う持分払戻益などの特別利益がなくなり、税効果による法人税などの調整額の影響が大きい。また、原油価格が製品価格の伸びを上回り、石油事業のマージン圧迫など収益環境が悪化したことも響いた。売上高は15．6％増の3兆2，411億5，000万円、営業利益は91．5％増の522億8，900万円、経常利益は121．1％増の498億1，600万円、最終利益は58.2％減の229億200万円。増収したのは、円安に伴う原油コスト高騰で国内製晶価格が上昇したこと、輸出向けの販売数量が増加したことなぞによる。