出光北海道製油所の入出荷機能強化来年2月までに海上入出荷設備を改造

摘要

出光興産は10月3日、北海道製油所の石油製品の入出荷機能を強化することを発表した。出光では、2014年3月末に徳山製油所の原油処理能力を停止し、3製油所体制に移行することから、来年4月以降、出光興産は北海道製油所が道内の主要な供給拠点となる。そのため、北海道製油所で、①製油所構内の陸上出荷基地の新設、改造、②製油所構内の海上入出荷設備の改造、③製油所構内の貯油設備（製品タンク大型化など）の改造、④北海道製油所と隣接する苫小牧埠頭苫小牧ターミナルの配管新設北日本地区の安定供給体制と災害時のBCP（事業継続計画：Business Continuity Plan）対応を目的として、北海道製油所の石油製品入荷機能を2014年2月末までに、北海道製油所のこれらの新増設を進めていく。具体的な機能強化内容については、今回の機能強化により、陸上出荷能力 を約4割増強するはか製品貯油能力や海上入出荷機能も充実させることなどが盛り込まれている。また、配管を新設することにより、製油所と苫小牧埠頭苫小牧ターミナルとの間で灯油の移送が可能となり、両基地を生かした運用が可能になる。これらの工事により北日本地区の安定供給体制の強化を図るとともに、災害発生時の供給手段の多様化を図る。