製品需給はバランス保つ～各社、供給体制にバラツキ～

摘要

11月入りとなり、灯油を中心に需要期を迎える。関東地区も冷え込み、灯油の荷動きも出てきたため増販期待が強くなってきた。灯油在庫は石連週報（10月27日）では329万キロリットルで前週に比べて1万キロリットル減となり、前年に比べると約10万キロリットル減となっているが、供給面に問題はない。ガソリン在庫は220万キロリットルで、前年の200万キロリットルに比べると20万キロリットル増となっており、在庫増が続いているが需給は安定している。原油処理は製油所が事故、点検などで停止している所もあり、各社間での融通、自社の製油所、油槽所間での荷繰りが行なわれている。西日本から東日本へ製品が流れており、在庫数量にも各社間でバラツキが生じている。事故による製油所の操業再開は遅れて明年以降となるため、輸入による供給確保も見込hでいる。下期販売は前年比では横ばいか微減で需給に取り組hでいるが、灯油販売がカギを握ることになる。